4500年の歴史の中で、様々な人々によって様々な進化を遂げてきたのが現代のヨガ。
そのヨガの魅力とは、何でしょうか。
ヨガの歴史をひも解くと、宇宙の話、世界観、宗教観、インド哲学、東洋医学、心の科学に始まって、近年ではエクササイズ、ファッショナブルなスポーツといったとても幅広い分野に深く関わっていることがわかります。
ですから、一言でヨーガの魅力を言い表すのはとても難しいことですが、
現代社会に生きる人々の健康を実現し、幸福な人生をもたらすもの、それがヨガです。
さて、「幸福な人生」とは、どういうことでしょうか。
「幸せ観」という言葉は馴染みがないと思いますが、人の幸せは、人それぞれであると思います。
お金があれば幸せ。
好きな人と一緒にいれば幸せ。
家族が仲良ければ幸せ。
「命あるだけで幸せ。」という人もいるかもしれません。
でも、現代社会の「幸せ観」はそんな単純なものではなくて、
普通の生活をするお金があって、好きな人と一緒にいて、好きなことをする時間があって・・・・
というのが現実的だと思います。
おそらく、「お金」「仲間」「自由」というのが、現代社会における一般的な幸せの条件になってくるのではないでしょうか。
ここで、考えてほしいのですが、
どれだけお金があれば幸せですか?
どれだけ仲間がいれば幸せですか?
どれだけ自由な時間があれば幸せですか?
おわかりかと思いますが、「幸せ観」は人それぞれなんですね。
では、この「幸せ観」をつくっているのは、何でしょうか。
ご存じかもしれませんが、こんな話があります。
コップに水が半分入っています。
これを見て、
「半分しか入っていない。」
「半分も入っている。」
どちらと思うかは、その人の考え方次第なんですね。
ですから、考え方一つで、「幸せ観」が違ってきます。
この人それぞれの考え方をつくるのが、人それぞれの「心」です。
心の持ち方一つで、考え方は変わってくるからです。
ヨーガでは、この「心」と「幸せ観」の関係について、様々な難解な表現がありますが、やさしく表現すると、
「幸福とは、無心によって導かれる。
無心とは、心を外から内に向け、自己の内面を見つめ、今の自分をあるがままの自分につないだ状態である。」
と説いています。
そして、もうひとつ、
「心と身体はつながっている。」
ということは、ヨガの教えのとても重要なことです。
心が不調になると、身体も不調になります。
心が変われば、身体も変わります。
すなわち、ヨガの魅力とは、
心と身体をつないで健康な状態をつくり、真の幸福へと導いてくれる。
と言い表すこともできます。
ヨガという言葉の語源は「つなぐ」。
「心と身体をつなぐ。」
「今の自分とあるがままの自分をつなぐ。」
そのために、呼吸法、アーサナ(ポーズ)、瞑想といったヨガの手法があります。
〜 ヨガがもたらす様々な変化は、すべて健康で幸せに生きることにつながります〜